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【高配当株②】決算書から高配当銘柄を分析してみました!

こんにちは、わたるです。

前回の記事で高配当銘柄の決算書分析に挑戦してみました。

これまでちゃんと決算書を見る機会が無かったため、かなり勉強になりましたし、やってて面白かったので、今回も自分なりに銘柄分析をして紹介していこうと思います。

  • 高配当株投資に興味があるが、どの企業に投資すれば良いかわからない方
  • 配当利回りのみで投資して良いか迷っている方
  • 素人が決算書分析をする過程を見てみたい方

上記に該当する方は参考にしていただけると幸いです。

※根拠のない個人的な印象も含まれていますので、その点はご留意ください

目次

分析する銘柄の概要

今回取り上げる銘柄は三ツ星ベルト5192)です。

証券会社のスクリーニング機能を利用した高配当株ランキングの中から、カッコいい名前だったので選びました笑

四季報に記載されている特色は次のとおりです。

  • Vベルトなど伝動ベルト大手
  • 自動車用中心に産業機械用、OA機器に製造販売
  • 建材も製造販売

企業のHPを確認したところ、個人的に一番イメージしやすかったのは工場などで使用されるベルトコンベアでした。

他にも屋根に使われる防水シートやプラスチック素材も製造しているそうです。

その他の特徴としては、次のようなものが挙げられます。

・伝動ベルトの約75%を海外で生産している
・自動車業界への依存度が大きい(売上の約40%)
・国外での売上が大きいので為替レートの影響を受ける

配当額と指標等

1株あたり配当額

では過去10年間の1株あたりの配当金を確認してみます。

急激な右肩上がり!

今までも安定的に配当(50円前後)がありましたが、2022/3期は157円、2023/3期は220円予定と急激に増えています

最近の円安の影響を受けて売上が大きくなったことが原因と思われます。

配当利回りについて

続けて配当利回りを確認します。

2013/32014/32015/32016/32017/32018/32019/32020/32021/32022/32023/3
%2.852.742.071.992.132.123.054.423.27.055.66

これまで概ね2%台で推移していましたが、2019/3期から3%を超えてきました

以降は3%以上を保っていることもあり、高配当銘柄と判定して良いかと考えます。

業績と指標等

売上高等について

ここからは業績面をみていきます。

今回も直近の有価証券報告書から業績の数字をエクセルにまとめたのでご覧ください。

まず売上収益ですが、2021/3期に大きく下がっています。

原因として、決算説明会資料ではコロナが影響していると記載されている一方、下半期については需要が回復しているとありました。

実際2022/3期においては売上はV自回復しています。

当期純利益については直近2期は大幅増となっています。

それに伴い、総資産及び純資産額も上昇→配当額大幅増という流れでしょうか。

好業績という結果を株主にもしっかり還元している企業だなと思いました

自己資本比率は70%台で安定的に推移しており、中長期的にも財務面は安全だと思われます。

キャッシュフローについて

続いてCFについてですが、2022/3期投資CFの大きいマイナスは定期預金の預入と固定資産の取得のためとあり、特に定期預金については、それだけ現金があるという意味で個人的に好印象でした。

2019/3期の財務CFのプラスは長期借入によるもので、実際に翌期のBS上では機械装置の額が増えており、それほど問題ではないと考えています。

その他の指標について

PBR

PBRは「時価総額が純資産の何倍か」をみる指標で、1倍を下回ると簿価の方が高いということになります。

2013/32014/32015/32016/32017/32018/32019/32020/32021/32022/3
0.790.731.030.960.991.040.820.490.660.67

上のグラフから分かるように、PBRが1倍を下回っており、株価が割安であると考えられます

PER

PERは「時価総額が当期純利益の何倍か」をみる指標で、成長している企業ほどPERが高くなる傾向になります。

日本の上場企業の場合、15倍が一般的な目安とされていますが、業種によって変動します。

2013/32014/32015/32016/32017/32018/32019/32020/32021/32022/3
9.367.9910.1410.269.5611.399.686.6512.749.2

一般的な目安からみると割安といえるでしょう。

ROE(自己資本比率)

ROEは「自己資本を使って効率よく利益を出しているか」をみる指標で、高いほど良いとされています。

一般的に8〜10%を超えると優良企業であるとされています。

2013/32014/32015/32016/32017/32018/32019/32020/32021/32022/32023/3予
%8.469.3110.179.5210.555.55.13.58.810.28.01

2018/3期〜2020/3期にかけては低調気味ですが、その後持ち直している状況です。

上記の期間を除けば継続して8%を超えているので優良といって良いのではないかと考えられます。

ROA(資産利益率)

ROAは「資産に対してどれだけの利益を生んでいるか」をみる指標で、一般的には5%以上であれば優良企業とされています。

2013/32014/32015/32016/32017/32018/32019/32020/32021/32022/32023/3予
%5.136.017.146.527.416.535.995.73.765.365.93

2021/3期を除いて5%以上を保っているので、優良といえるでしょう。

その2021/3期もコロナがあったことを考慮すれば仕方のない面もあると思います。

まとめ

今回は三ツ星ベルトについて、有価証券報告書を中心として銘柄分析を行いました。

直近で配当額、配当利回りがそれぞれ急増していましたが、その理由は海外向け需要増による売上高の回復にありました。

業績面、財務面に関する指標等も良好で、健全な経営をしている企業であるとの印象を受けました。

一方で売上高が減少した場合、配当額も弾力的に減配する可能性もあり、配当利回りの安定性という面では留意する必要がありそうです。

今後も継続して分析を行い、皆さんに紹介できればと思います。

それではまた!

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この記事を書いた人

30代の会社員。元上司の一言をきっかけにお金の勉強を開始。現在は投資信託をメインに運用中です。勉強した内容やいままでの投資経験をもとに、お金に関する情報を発信中。

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